米ダンスバトルの長寿番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ(DWTS)』成功の方程式
A Clear Formula for Success
そうした人を起用すれば、彼らの人気に便乗して番組に注目を集められると、グアルネリは語る。「出演者の選定は明らかに戦略的だ」
DWTSは近年ソーシャルメディアでのプレゼンスを拡大しており、出演者による番組関連の投稿によってさらに注目が集まると、グアルネリは言う。「多くのファンを持つセレブが自分のアカウントでDWTSのブランドを宣伝し、番組を見てと呼びかける。彼らのコンテンツがバズれば、ブランドの拡大に貢献し、トラフィックを番組に誘導して視聴者が増える」
シーズン33を盛り上げているエリック・ロバーツは、審査員のポイントと観客の投票数で勝ち抜いていくためには、インスタグラムやTikTokの力を活用することが重要だと語る。彼がペアを組むプロダンサーと一緒に作成して話題になった動画も、ソーシャルメディアのトレンドに乗って広がった。
「投票に関してかなり戦略的にやっている。手始めの1つが、(ココナツから飛び出した水を浴びたように見える)あの動画だ。動画をもっと見たいなら、私たちに投票して勝ち残らせてほしいと訴えている」
グアルネリによれば、戦略的なPRは出演者と番組の双方にとって効果的だ。「ネドロシクの五輪でのパフォーマンスが話題になった後、彼がDWTSに出演するらしいという噂が広がった。実際に出演すると、番組も彼もメディアで大々的に取り上げられた。また(番組が)シーズン32の演技をTikTokで公開して成功したため、今回もソーシャルメディアを活用して投票と視聴率を促進している」