米ダンスバトルの長寿番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ(DWTS)』成功の方程式
A Clear Formula for Success
イギリスのマーケティング・シグナルズでシニアPRエグゼクティブを務めるローレン・リチャードソンも同じ点を指摘する。「そのときメディアの注目を集めているセレブをうまく選んで、番組の中でも外でも視聴者の関心を引いている。詐欺で実刑判決を受けたアンナ・デルヴェイことアンナ・ソローキン(ドラマ『令嬢アンナの真実』のモデル)のような悪名高いセレブは、さまざまな理由で視聴者を引き寄せる。そんな人がゴールデンタイムのリアリティー番組に出演しているというショック効果もあるし、彼らが敗退するかどうかを見届けたい人もいる」
JMGパブリック・リレーションズのジェナ・グアルネリ創業者兼CEOは、「さまざまな世代のセレブを出演させて、幅広い年齢層の視聴者を引き付けている」と語る。
「ディズニー・チャンネルやティーン向けドラマで人気の若手女優チャンドラー・キニーは、新たな視聴者層をターゲットにしている。一方で、(映画『ダイ・ハード』の)レジナルド・ベルジョンソンなどベテランのスターは年長の人々の懐かしさを誘う」
パリ五輪の体操のアメリカ男子代表で銅メダルを獲得したスティーブン・ネドロシクは「あん馬の男」と呼ばれ、演技前に黒縁の眼鏡を外す姿が「スーパーマン」のクラーク・ケントに似ているとして、ソーシャルメディアで話題になった。