本物の警察官もポンコツ!? 職質検挙・交通取り締まりの「リアル過ぎる」実態に納得いかない

写真はイメージです TAKASHI SUZUKI-shutterstock
<ドラマや映画、漫画に登場する刑事や警察官はポンコツだと、約20年のキャリアを持つ元警察官は言う。では、末端の警察官のリアルな姿はどうかと言うと...>
タイトルからもわかるとおり、『警察官のこのこ日記』(安沼保夫・著、三五館シンシャ)の著者は「おまわりさん」。警察学校を卒業してから警察官人生をスタートさせたのち、約20年にわたって機動隊や留置係、組対(組織犯罪対策課)の刑事として勤務してきたという。
実際に現場にいた立場であるので、やはり小説やノンフィクション、コミック、テレビドラマ、映画などで描写される警察官や刑事の姿には抵抗があるようだ。
「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」などの漫画に登場する刑事や警察官は度が外れてポンコツだし、人気を博した「踊る大捜査線」シリーズは設定が現実離れしている。警察志望者向けの解説本に書かれているのは建て前ばかりだし、元警察官の書いたものは捜査一課とか公安警察、白バイ隊員とかの手前味噌な思い出話や自慢話ばかりだ。(「まえがき――警察官は警察小説を読まない」より)
そのため、警察官になりたてのころは「警察モノ」を見たり読んだりしていたものの、いつの間にかそれらからは遠ざかるようになったそうだ。
だが本書で明らかにされている事象を確認する限り、"本当の現場"も充分にポンコツである――などといっては失礼だが、一般人が想像する以上に人間的であり、ツッコミどころが多く、どこか憎めないのである。
著者も気持ちは同じであるようで、だからこそ末端の警察官のリアルな姿を描きたかったのだという。