沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はもはや「味噌汁」ではない
バス停でも同様で、周辺に並んだ順番をお互いに把握していて、バスが来た瞬間にゆったりと並び始めるのだそうだ。ただし高齢者や社会的弱者がいる場合には、先を譲るという心遣いもあるという。
つまりは相互調整力が高いからこそ、大きなトラブルにならないのだろう。そう考えると、沖縄には、多くの日本人がいつの間にか失っていた人間的な優しさが残っているとも考えられるかもしれない。
『沖縄ルール』
伊波 貢 著
あさ出版
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[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。ベストセラーとなった『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)をはじめ、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『書評の仕事』(ワニブックス)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。
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