【ネタバレ解説】鬼才シャマラン新作映画『キャドー湖の失踪』に期待しすぎは禁物
“Caddo Lake” Explained
──パリスがエリーの父親というのは簡単に察しがついたが、だとするとアナは......。
......そう、エリーの祖母だ。それを知ったエリーはネットカフェで1952年から始まっているアナの記録を調べ、彼女が幸せで元気に成長したことを確かめる。アナはやがてパリスを出産することになる。
これが予想外の展開その2? 個人的にはアナがパリスの母親だったことのほうが、パリスがエリーの父親だったこと以上に驚きだ。
──ということは2005年のエリーは1歳前後、22年には17歳ぐらいのはず。なぜ大学卒業のことで悩んでいるんだろう。
全く不可解、ミステリーだ。
──このタイムスリップの法則は? なぜ誰も気付かなかったのか?
法則? タイムトラベルもので? それは欲張りすぎだろう。ただ、具体的なメカニズムは不明だが、タイムスリップできるのは湖の水位が下がったときだけということは分かっている。
──ダニエルはエリーの義理の父親で、曽祖父でもあるわけか?
そのとおりだが、セレストとエリーは、パリスが故意に失踪したわけではなくタイムスリップして戻れなくなったこと、アナにも同じことが起きることを悟る。