【ネタバレ解説】鬼才シャマラン新作映画『キャドー湖の失踪』に期待しすぎは禁物
“Caddo Lake” Explained
ある日、エリーは母親と言い争いになる。その日を境に事態は急展開。翌朝エリーは電話でアナがいなくなったことを知らされる。
もう1人の主役はパリス・ラング(オブライエン)。20代くらいの青年だ。2003年、パリスは数年前の母親の死から立ち直れずにいる。母親は運転中に発作を起こし、車ごと橋の上から湖へ。同乗していたパリスは脱出したが事故のショックを引きずっており、赤毛(!)のガールフレンドも彼と別れて町を去っていった。
当時よりはいくらか立ち直ったように見える頃、別れたガールフレンドが町に戻ってくる。彼女とよりを戻した矢先、湖を調べていたパリスは奇妙な感覚に襲われ、母親の死の真相を突き止めることに取りつかれる。
──不気味な湖、失踪した少女、しかも年齢の違う赤毛の女性が2人とくれば......ひょっとしてタイムスリップ?
正解。パリスは母親が事故死した場所を調べている最中に、エリーは失踪した妹を捜している最中に、湖で違う時代に通じる「スポット」を発見する。
そして実際、パリスは偶然1952年にタイムスリップして8歳のアナに出会う。一方、エリーは2005年にタイムスリップし、子供を抱いたパリスのガールフレンドに出くわす。言うまでもなく、この女性がセレストで、赤ん坊はエリー自身だということが判明する。