新たな大谷翔平伝説が始まる...「ますますリスペクトされる選手に」

OHTANI’S FIRST POST-SEASON

2024年11月13日(水)18時40分
スコット・ミラー(MLB専門スポーツジャーナリスト)

ロバーツ監督とハイタッチする大谷

ポストシーズンもドジャースの快進撃は止まらなかった。地区シリーズ第1戦でロバーツ監督とハイタッチする大谷 KEITH BIRMINGHAMーMEDIANEWS GROUPーPASADENA STAR-NEWS/GETTY IMAGES

これだけでは山本がシーズン前にドジャースと交わした12年間で総額3億2500万ドルの契約を正当化できないかもしれないが、今後何年も山本とドジャースのパートナーシップが数々の勝利をもたらすことは期待できる。

MLB1年目でワールドシリーズ優勝のタイトルを獲得した26歳の山本は、WBCでの優勝、日本シリーズでの優勝、そしてオリンピックの金メダルと4つのタイトルを持つ史上初の野球選手となった。

「すごく楽しみにしていて、うれしかったし、いろんな気持ちが入り乱れた」と、ワールドシリーズで初めて勝利投手となった後、彼は通訳を介して語った。「だがその後は試合に出ることに集中しようと努めた」


ドジャースにとっても、山本にとっても、さらにとりわけ大谷にとっても、この忘れ難いポストシーズンとワールドシリーズの数々の場面はこれからも長い間、折につけて心に浮かぶ輝かしい思い出となるだろう。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が述べたように、今また「ドジャース野球の黄金期」が到来しているのだ。

大谷の存在そのものが力に

今のドジャースはまさに黄金のように輝いている。3月に韓国で行われた対パドレス戦で開幕した今シーズンは、7カ月後ニューヨークの大舞台で幕を閉じた。その間に大谷は誰も予想し得なかった偉業をやってのけた。

MVPは11月21日に発表されるが、レギュラーシーズンの活躍ぶりから、大谷の2年連続3度目の満票受賞となるのはほぼ確実だろう。

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