新たな大谷翔平伝説が始まる...「ますますリスペクトされる選手に」
OHTANI’S FIRST POST-SEASON
これだけでは山本がシーズン前にドジャースと交わした12年間で総額3億2500万ドルの契約を正当化できないかもしれないが、今後何年も山本とドジャースのパートナーシップが数々の勝利をもたらすことは期待できる。
MLB1年目でワールドシリーズ優勝のタイトルを獲得した26歳の山本は、WBCでの優勝、日本シリーズでの優勝、そしてオリンピックの金メダルと4つのタイトルを持つ史上初の野球選手となった。
「すごく楽しみにしていて、うれしかったし、いろんな気持ちが入り乱れた」と、ワールドシリーズで初めて勝利投手となった後、彼は通訳を介して語った。「だがその後は試合に出ることに集中しようと努めた」
ドジャースにとっても、山本にとっても、さらにとりわけ大谷にとっても、この忘れ難いポストシーズンとワールドシリーズの数々の場面はこれからも長い間、折につけて心に浮かぶ輝かしい思い出となるだろう。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が述べたように、今また「ドジャース野球の黄金期」が到来しているのだ。
大谷の存在そのものが力に
今のドジャースはまさに黄金のように輝いている。3月に韓国で行われた対パドレス戦で開幕した今シーズンは、7カ月後ニューヨークの大舞台で幕を閉じた。その間に大谷は誰も予想し得なかった偉業をやってのけた。
MVPは11月21日に発表されるが、レギュラーシーズンの活躍ぶりから、大谷の2年連続3度目の満票受賞となるのはほぼ確実だろう。