最新記事
アイドル

【全文】元Jr.のカウアン・オカモトが「ジャニー喜多川氏の性加害」会見で語ったこと

2023年4月13日(木)18時23分
大橋 希(本誌記者)
カウアン・オカモト氏の記者会見

@FCCJchannel/YouTube

<ジャニー喜多川氏から初めて性的行為をされたのは15歳だった中学3年生のとき。「合宿所」と呼ばれるマンションで被害を受けた元Jr.はほかにもたくさんいる――。>

4月12日、かつてジャニーズ事務所に所属し、ジャニーズJr.(ジュニア)として活動していた歌手カウアン・オカモト氏(26、当時は岡本カウアン)が日本外国特派員協会で記者会見を行った。

オカモト氏は今月初旬発売の週刊文春で、ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(2019年に87歳で死去)から性暴力を受けていたと語っていた。

■【動画】記者会見の様子/現場となったジャニー喜多川氏のマンション内部映像

ジャニー氏の性暴力問題は、3月に放映された英BBCの番組『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』で取り上げられあらためて注目が集まっているが、BBCでも週刊文春でも性被害を語っているのは元ジャニーズJr.の人々だ。Jr.とはCDデビュー前のタレントの総称で、現在は約200人が在籍しているという。下は小学1年生もいるが、10代が中心だ(21年1月に22歳定年制が導入された)。

オカモト氏は会見の冒頭、手元の紙を見ながら以下のように語った。

◇ ◇ ◇


僕は2012年2月、中学校3年生の時にジャニーズ事務所に入りました。 当時、名古屋のモデル事務所に所属していましたが、そのマネージャーがジャニーズ事務所に所属していた俳優の岡本健一さんのマネージャーと知り合いでした。僕は音楽活動をしたいと思っていたので、自分がジャスティン・ビーバーの「ベイビー」を歌っている姿を収めたDVDと音楽活動への思いを書いた手紙をマネージャー経由で岡本さんに渡しました。

すると2月12日、ジャニーさんから直接、僕の携帯電話に電話がかかってきました。その日、東京国際フォーラムで行われるジャニーズ事務所のグループSexy Zoneのコンサートに来なさいと言われました。 自宅のある愛知県から急いで新幹線に乗ってコンサート会場に行き、ジャニーさんと初めて会いました。目の前で「ベイビー」を歌うと、その日のコンサート舞台にいきなり上げられ、5000人の観客の前で「ベイビー」をアカペラで歌いました。その日から、ジャニーズジュニアとして活動することになりました。

歌い終わった後、僕はジャニーさんに青山のレストランに連れていかれ、ほかのジュニアたちと一緒に食事をすることになりました。その後、ほかの子たちと一緒に渋谷区内のジャニーさんのマンションに泊まることになりました。ジャニーさんはタワーマンションの最上階の2つの部屋を持っていて、2つの部屋をつなぎ合わせたとても広い部屋でした。中には広いリビングにカラオケルームやジャグジーなど、とても豪華な設備がそろっていました。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アフリカなどの途上国、中期デフォルトリスクが上昇=

ビジネス

商船三井の今期、純利益を500億円上方修正 期末配

ビジネス

大和証Gの10-12月期、純利益は63.9%増の4

ビジネス

午前の日経平均は続伸、米株高の流れを好感 徐々に模
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 10
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中