ニュース速報
ビジネス

国内債券、超長期中心に3000億円程度積み増し=大同生命・25年度運用計画

2025年04月18日(金)12時53分

 4月18日、T&Dホールディングス傘下の大同生命保険は2025年度の一般勘定資産運用計画で、国内債券について超長期債を中心に3000億円程度を積み増す考えを示した。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2025年 ロイター/Yuriko Nakao)

Noriyuki Hirata

[東京 18日 ロイター] - T&Dホールディングス傘下の大同生命保険は18日、2025年度の一般勘定資産運用計画で、国内債券について超長期債を中心に3000億円程度を積み増す考えを示した。前期の3100億円増加と同規模の想定となる。

運用企画部長の佐藤孝明氏がロイターなどに対し語った。「ALM(資産・負債の総合管理)の観点から資産側のデュレーションを負債に寄せる余地がある」と説明した。8割程度の手当ては済んでいるという。

同社では、年度内の30年金利は2─3%のレンジを予想。年度末は2.7─2.8%程度とみている。

外国債券は、国内金利上昇やヘッジコスト高止まりなど「相対的な投資妙味が低下している」とみているほか、為替リスク削減のため残高削減を継続する方針。これまで積極的に残高を削減してきたため「今年度の削減額は小幅にとどまる」としている。

市場変動リスク低減のため内外株式は削減を続ける。政策保有株も引き続き計画的に削減する。貸し付けやオルタナティブは増加の方向としている。

<24年度は国内超長期債を3100億円積み増し>

前期は国内債券の残高が3100億円増だった。購入が4800億円の一方、売却・償還が1700億円だった。金利リスク削減や経済価値ベースでの収益安定化に向け、超長期国債を中心に購入した。

一方、外債はヘッジ付きは500億円減、オープンは300億円減だった。円金利上昇やヘッジコストの高まりといった環境面に加え、為替リスク低減のため。

内外株式は市場変動リスク低減のため削減していく方針に沿って、米大統領選前の年度前半を中心に残高を減らした。

◎25年度の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。

日本国債10年物利回り 1.00―1.80%(年度末1.50%)

米10年債利回り    3.20─4.80%(同4.00%)

日経平均        3万0000円─4万0000円(同3万6000円)

米ダウ         3万6000ドル─4万6000ドル(同4万3000ドル)

ドル/円        130―155円(同138円)

ユーロ/円       145―175円(同155円)

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自

ワールド

焦点:アサド氏逃亡劇の内幕、現金や機密情報を秘密裏

ワールド

米、クリミアのロシア領認定の用意 ウクライナ和平で

ワールド

トランプ氏、ウクライナ和平仲介撤退の可能性明言 進
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 2
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はどこ? ついに首位交代!
  • 3
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 4
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 7
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 8
    300マイル走破で足がこうなる...ウルトラランナーの…
  • 9
    今のアメリカは「文革期の中国」と同じ...中国人すら…
  • 10
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中