「そうそう、コメディーもやりたいな」──「国宝」との共演にも怖気づかない、注目新人俳優とは?
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オスカー俳優たちとの共演はとても刺激的だったと語るウォード MIKE MARSLANDーWIREIMAGE/GETTY IMAGES
<話題作『エンパイア・オブ・ライト』で注目のマイケル・ウォード、超大物俳優との共演にも物おじしない理由について>
想像してほしい。若手俳優がサム・メンデス監督の作品に出演する。しかも共演者には、オリビア・コールマンやコリン・ファースなどオスカー受賞者が並んでいる。
たいていの人はおじけづくだろう。でも、マイケル・ウォードは違う。『エンパイア・オブ・ライト』(日本公開は2月23日)で、コールマン演じる主人公の女性が職場の映画館で出会う青年スティーブンを演じたウォードは言う。
「『次の映画はサム・メンデスと一緒なんだ、楽しみだよ』と言えるチャンスはめったにない」
1980年代のイギリスの海辺の町を舞台にしたこの作品は、「映画や時代へのラブレターというだけでなく、本当に複雑な物語だ」。そう語るウォード自身は80年代を経験していないが、「サムは最高の仕事ができるように環境を整えてくれた」。
自称「新人」のウォードにはアカデミー賞候補の声も上がっているが、本人は自分の仕事に集中したいようだ。「本当の物語を語れる素晴らしい才能がある人たちと物語を作ることができて、とても光栄だ」。そして、こう付け加えた。「そうそう、コメディーもやりたいな」
本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。
――今季最も期待されている作品の1つに参加した。
80年代のロンドンのカルチャーに近い作品に参加できるなんてエキサイティングだ。期待されていることはあまりピンとこないけれど、みんなにこの映画を見たいと思ってほしい。特に、サムにとってとても個人的な作品だから。