目標達成までの道のりを阻むネガティブ思考をコントロールする【最強の視覚化】
『お金が人を選んでいる』によると視覚化の方法は6種類ある/pixabay
<ネガティブな思考は無意識のうちに現れて行動を支配してしまう。物事が継続できない原因が「無意識」のせいだとするならば対策がある>
韓国出身の起業家であるケリー・チェ氏は、ファッション関連事業で約1億円の借金を負ったのち、食品チェーンを起こして復活。英国の長者番付けでベッカム夫妻より上位になった人物で、現在はチャンネル登録者数53万人のインフルエンサーだ。
そんなチェ氏が成功者たちの共通習慣を分析し、富者の思考法を鍛えるための具体的な方法を綴った『富者の見識 お金が人を選んでいる』(小笠原藤子訳、CCCメディアハウス)は、韓国の大手書店サイトの「2022年今年の本(自己啓発書部門)」に選ばれ、現在112刷まで版を重ねている。
お金が集まってくる人になるには、お金に対する思考と態度を正しく認識し、鍛える必要がある。本書では、そのためのトレーニング方法を具体的に伝えているが、なかでも特に重要な手段として6種類の「視覚化」を挙げている。ではなぜ、「視覚化」が大事なのか?(本記事は全3回の後編 ※前編|中編)
視覚化はモチベーションの要(かなめ)である
もし成功を遂げる中心的要素は何かと訊かれたら、ためらうことなく「視覚化」と答えるだろう。視覚化は、〈ウェルシンキング(富者の思考)〉の真髄だ。視覚化とは、自分が望むもっとも理想的な人生を想像しながら、潜在意識の中にイメージを植え付けること。私もまた富を築くために1日たりとも休むことなく視覚化を実践した。
〈ウェルシンキング〉を実践する前の私は、単に10億ウォンの負債がある人間だった。懸命に生きるだけが能ではない。賢く懸命に生きるべきだ。ここで賢いというのは、方向性を帯びるという意味だ。望むことにだけ集中するのだ。私が向かおうとする場所にだけ集中し、行きたくない場所は考えから追いやる。
目標達成のために根気が大切だということは、幾度となく強調してきた。根気が完全に体に染み込み、物我一体となった時、ようやく効果が表れ始める。だが、根気を持ち続けることは、容易なことだろうか。なぜ熱い意志や強い望みは長続きしないのだろうか。まさに潜在意識に内在した否定的な思考のせいだ。
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