ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨

欧州中央銀行(ECB)は6日、主要政策金利の預金金利を0.25%引き下げ2.5%とした。写真はラガルドECB総裁。2024年6月、ドイツ・フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)
欧州中央銀行(ECB)は6日、主要政策金利の預金金利を0.25%引き下げ2.5%とした。利下げは5会合連続で過去9カ月で6回目となる。
声明で「利下げにより企業や家計の借入コストが低下し融資の伸びが加速するなか、金融政策は実質的に制約的ではなくなりつつある」とした。
理事会後のラガルド総裁の記者会見での発言は以下の通り。
<不確実性の増大>
不確実性が増大しており、投資と輸出に対し予想を上回る重しになる可能性が高まっている。ただ、所得の増加と借入コストの低下が経済成長の下支えになるとみられる。
ECBのスタッフ予測では、貿易摩擦がこれ以上激化しない限り、世界的な需要の回復に伴い、輸出は持ち直すとの見方が示されている。
<消費の持ち直し>
家計収入の増加と堅調な労働市場を背景に、消費は緩やかに持ち直している。ただ、消費心理はなお脆弱だ。貯蓄率も高水準で推移している。