プーチン氏「ロシアの安保確保する和平必要」、軍事成果手放さず

ロシアのプーチン大統領は6日、ウクライナ和平について、ロシアは自国の長期的な安全保障と持続可能な発展を確保する形の和平を選択する必要があると述べた。写真は2月撮影の提供写真(2025年 ロイター/Sputnik/Alexander Kazakov/Pool via REUTERS)
[モスクワ 6日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は6日、ウクライナ和平について、ロシアは自国の長期的な安全保障と持続可能な発展を確保する形の和平を選択する必要があると述べると同時に、これまでに得た軍事的成果を手放さない姿勢を表明した。
プーチン氏はウクライナで戦死した兵士の遺族らとの会合で「ロシアにとって長期的な平和を確保する和平案を選択しなければならない」と語った。
また「ロシアは他者のものを必要としないが、自分たちのものは手放さない」とも表明。ロシアは撤退しないと述べた。ロシアは現在、ウクライナの国土の約5分の1に相当する約11万3000平方キロメートルを実効支配している。
ロシアを巡っては、フランスのマクロン大統領が前日、ロシアの脅威に立ち向かう必要性を訴え、フランスの核兵器による抑止力の対象を欧州の同盟国に拡大する議論に入る意向を表明した。
プーチン氏はこれについて、マクロン氏を名指しせずに批判。失敗に終わったフランスの皇帝ナポレオンによる1812年のロシア遠征を念頭に「ナポレオンの時代に戻ることを願っている人がいるようだが、(ロシア遠征が)どのような結果になったか忘れているようだ」とし、「ロシアの敵の誤りは、ロシア国民の性格とロシア文化全般を過小評価することから始まった」と語った。