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「万病の根源って『仕事』じゃないですか...」 のんびり屋として生きてきた彼女の心の充電法

2020年8月12日(水)16時20分
채널예스 ch.yes24.com 翻訳:生田美保

――この本の中で一番思い入れのある話はどれですか。

「生きる張り合いがないとき」というエピソードです(編集部注:CCCメディアハウス書籍編集部のnoteにて公開中)。一つ一つがどれも自分の子供のようで大事ですが、一番手がかかる子というか。このエピソードは他の話より多少重いテーマを含んでいますが、この話が本当に必要な誰かに届くことを願う気持ちで入れました。

毎日が忙しく、ガチンコ勝負なのに、生きる張り合いがないと感じるときがあるじゃないですか。そういうときの心をじっと観察してみると、何事からも「意味」を見出せずにいる状態なんです。

無気力やうつが私たちに与える影響の中で一番怖いのも「空虚感」や「退屈感」だと思います。衣食住が解決していて、趣味があって、友達と家族、恋人がいても、私たちは「意味」なしには生きていけません。終わりのない空虚感に苦しむことになります。

そういうとき、生と死について真剣に考えてみる時間も重要ですが、この本のメッセージのように、意識的に体と心を軽くしてあげると意外と効果的です。大変なことが起きてもう生きていけないと思うときでも、大切な人と笑いとばしてしまえば、結構なんてことなくなるんです。

――読者レビューを見ると、「自分の話かと思った」という感想が目につきます。この本がどんな人たちの、どんな存在であってほしいですか。

無気力症を患っている人たちのために作った本なので、そういう人たちがすがれる一本の藁くらいにはなってくれればと思います。苦しんでいる人たちへの短いなぐさめで終わる、意味のない本を作りたくはありませんでした。

重くて暗い話が多数の人から共感を得るには限界があるでしょうが、それでも、本当に苦しんでいる人たちのためになる話を書かないわけにはいきませんでした。私が人生を諦めてしまいたくて、藁にもすがりたい気持ちだったときに助けてくれた人たち、彼らのように私も誰かを助けたかったんです。

この本を読んで、軽い気持ちで共感してくださる方々にも本当に感謝していますが、一番の願いは、本がもっと広まって本当に助けが必要な人たちに伝わるといいな、ということです。

――人生に充実感が持てない読者のみなさんに応援のメッセージをお願いします。

人生に充実感が持てないでいるなら、この本で癒されてください。そういう時期をなかなか抜け出せなくて生きることにうんざりしたり、ときどき死について考えるようであれば、身近な誰かに必ず打ち明けて、専門家の助けを借りてください。エッセイがカウンセラーや病院の代わりにはなれないので。

From 채널예스 ch.yes24.com


怠けてるのではなく、充電中です。
 ――昨日も今日も無気力なあなたのための心の充電法
 ダンシングスネイル 著
 生田美保 訳
 CCCメディアハウス

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