筋肉だけでなく、スピード・反射神経も高める「囚人筋トレ」の最終形
それでは今回、何をゴールにトレーニングを進めればいいのだろうか。著者は4つの要素の頭文字をとった「PARC」こそがトレーニングの指針になると述べている。
PROFICIENCY(熟達)
熟達とは、何かをうまくできることだ。最高を目指して、もがけ。しかし、間違える自由を失ってはいけない。
ADAPTATION(順応)
その技術に体が順応できているかどうかを考慮する。心が望んでいても、肉体は弱い。ウォーミングアップは怠らず、常に自分の体と向き合う。
REGULARITY(恒常性)
何回かトライして1度だけ成功したとしても、ステップアップはするべきではない。10回トライして9回成功しなければ、次のステップに進むほどその技術をマスターしているとは言えない。
CONFIDENCE(自信)
ある技術を多数回、うまく安全にこなせた。その成功体験が自信を生む。今やっているステップでちょっとでも不安を感じるとしたら、次の動作にトライする力量には及んでいない。そのときは、今のステップに留まること。1ステップ上がることで、スピード、スキル、パワーが増えるわけではないのだから。
これに則って「イクスプロ―シブ 6」を極めていけば、「パワー」「スピード」「アジリティ」が格段に上昇し、戦場やジャングルはもちろん、真のアスリートとして格闘技・スポーツの場でも支配者として君臨できるようになるだろう。
いや、それどころか、このPARCはビジネスや学習、人生そのものに通じる教えとも言えるのではないか。
本書にはブルース・リーのある言葉も引用されているが、著者ポール・ウェイドの教えは実際、クンフーに通じるところがある。
この「イクスプローシブ・キャリステニクス」こそが、「プリズナートレーニング」シリーズの最後のピース。前2作のトレーニングと組み合わせれば、強く健康であるだけでなく、俊敏な動作と爆発的なパワーを兼ね備えた完璧な「身体(パッケージ)」を手に入れるのも夢ではないというわけだ。
ジムにこもって、重い物をゆっくりと上げ下げしているだけでは、ブルース・リーのようには強くはなれないのである。
【参考記事】筋トレは量か強度か 「囚人筋トレ」のポール・ウェイドが全てを語った
『プリズナートレーニング
――圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』
ポール・ウェイド 著
山田雅久 訳
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『永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ
プリズナートレーニング 超絶!!グリップ&関節編』
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『爆発的な強さを手に入れる無敵の自重筋トレ
プリズナートレーニング 実戦!!!スピード&瞬発力編』
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