日経新聞を読み切れなくても「むしろいい」と、トッププレゼンターが言う理由
franckreporter-iStock.
<「スマホメモ」を活用すれば、インプットとアウトプットのバランスが変わり、脳を活性化できる。その結果インプットの時間が減るが、それをもったいないとは思わないと、博報堂の元トッププレゼンターである須藤亮氏は言う>
電話をする、メールを送る、ニュースを読む、SNSを発信する、動画を見る、ゲームで遊ぶ......。ありとあらゆることが、このデバイスだけで出来てしまう。スマートフォンは今や現代人の必需品だ。
スマホがなければ生きていけない――そう思っている人さえいるかもしれない。
大手広告代理店・博報堂の元トッププレゼンターで、現在マーケティングプランナーとして活躍する須藤亮氏によれば、これらスマホの魅力は、世界中に散らばる情報を集められる「世界のファインダー」機能と、世界中の誰とでもコミュニケーションを取れる「世界とつながる」機能の2つに大別できる。そして須藤氏はこう言うのだ。
「私は、スマホにはもう一つの大きな機能と役割があるのではないかと考えました。それは、人間の知識創造のベース、『自分の思考基地』としての機能です」
そんな須藤氏が提唱するのが「スマホメモ」、すなわちスマホのメモ欄の活用だ。自分の気づきや知見をどんどんスマホにメモしていくと、何か起こったときに、それをいつでも取り出せる。脳の記憶だけでは心もとないが、スマホメモならその心配は無用。さらには、頻繁にメモを取ることで、考える時間を確保できる利点まであるという。
「インプットして取り込んだ情報を文字として明示し、それをさらに見返すことで熟成、知見化して、アプトプットに生かす。このサイクルを繰り返すことで、脳が活性化しているのです」
たかがメモ、されどメモ――。須藤氏は試行錯誤しながら自分の思考メモを、3000以上もスマホに書き留めてきた。その結果として、著書の出版など、さまざまな成果を得ているのだという。
ここでは、須藤氏の著書『スマホメモ――仕事と人生の質を上げるすごいメモ術』(CCCメディアハウス)から一部を抜粋し、3回にわたって掲載する。第1回は、スマホメモの活用で何が変わるのかについて。
インプットとアウトプットのバランスが変わった
スマホメモを始めて、自分のライフスタイルで一番変わったことは何か。
それは、インプットとアウトプットのバランスです。もう少し正確に言うと、インプットとアウトプットの中間の部分、脳が思い浮かんだことを、メモとして書き付け、意識して記憶し、知恵化するという行為やその時間が増したのです。その分、インプットの時間が減りました。
インプットとは、例えばTVや新聞、Webのニュースなどでさまざまな情報を入手する行為、アウトプットとは人との会話やビジネス上のまとめを作ったりプレゼンをしたりすることなどを指しますが、スマホメモはどちらかと言うとその中間の扇の要(かなめ)の部分に属すると私は思います。
例えは少し大げさですが、生物は生きるために、栄養分の吸収、消化、排出というサイクルを繰り返しています(図3)。この自然の摂理になぞらえれば、思考メモという行為はその「消化」にあたるものだと思います。
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