テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り...地獄から這い出せるか?
Tesla Sales Worst in Years as Americans Turn on Elon Musk
こうした業績不振を受け、テスラ株は4月2日に2%下落。また3月31日から4月にかけては、マスク氏がウィスコンシン州で共和党支持の判事ブラッド・シメル候補の選挙活動を支援していた時期でもあり、この間に株価は4%下落した。なお、同候補は落選した。
投資アナリストでテスラ株の保有者でもあるマット・ブリッツマン氏はロイターにこう語った。
「どう取り繕っても、第1四半期の納車台数は失望の結果だ。多くの投資家はある程度の減少を予想していたが、これほど大きな落ち込みになるとは思っていなかった」
3月に高まった世間からの反発に対し、マスク氏は次のように述べた。「テスラは平和的な会社だ。私たちは何も有害なことはしていないし、私自身も誰かに害を与えたことはない。常に生産的なことをしてきた。だから、この状況は精神的な問題としか思えない。まったく理屈が通らない」
テスラは依然として世界最大級のEVメーカーだが、今回の不振を受けて、他の競合メーカーが市場シェアを奪いに動くとみられる。マスク氏は引き続きテスラのCEOを務めるとともに、政治的な役職にもとどまる方針を明言している。

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