独BMW、米国工場で最大8万台の増産を検討

4月10日、ドイツの高級車大手BMWは、米サウスカロライナ州スパータンバーグにある工場でシフトを追加し、生産台数を最大8万台増やすことを検討している。写真は同社のロゴ。2022年10月、米サウスカロライナ州グリアで撮影(2025年 ロイター/Bob Strong)
[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツの高級車大手BMWは、米サウスカロライナ州スパータンバーグにある工場でシフトを追加し、生産台数を最大8万台増やすことを検討している。トランプ米政権の政策に対処し、貿易戦争の激化を回避する取り組みの一環。幹部らが10日、アナリスト向け電話会議で語った。
会議に関するバーンスタイン・リサーチのメモによると、BMWは米国で約30日分の在庫を保有しており、ほとんどの米国モデルで5月末まで価格を据え置くという。BMWもこれを確認した。
この投資家向け電話会議は5月7日の決算発表を控えた会社情報非公開期間の前に開催された。
BMWのスパータンバーグ工場は、製造車両の約半分を米国外に輸出しているが、自由貿易地域に位置している。
バーンスタインのメモによると、幹部らはそのため、BMWが輸出車用に輸入した部品は関税が免除されると述べたという。