ドイツの居住用不動産価格、23年は過去最大の8.4%低下 危機浮き彫りに

ドイツ連邦統計庁が発表した2023年の居住用不動産価格は前年比8.4%低下した。写真はベルリンで2023年11月撮影(2024年 ロイター/Lisi Niesner)
ドイツ連邦統計庁が発表した2023年の居住用不動産価格は前年比8.4%低下した。2000年の統計開始以来最大の落ち込みで、ドイツが数十年来最悪の不動産危機に見舞われていることが示された。低下幅は07年以来最大だった。
ドイツや欧州諸国の不動産部門は低金利と強い需要で長年活気づいていたが、金利とコストの大幅上昇でブームが終わり、銀行融資の枯渇し、取引が凍結されたことから不動産開発業者が相次いで破綻に追い込まれている。
昨年第4・四半期は住宅価格が前年同期比7.1%低下。5四半期連続で低下したが、第3・四半期の10.1%よりは小幅だった。


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