「なんでもやります」=「何もできません」? 転職活動で言ってはいけない4つの地雷フレーズ
こうしたケースで、改めて社長や上司に相談や提案をしてみたところ、ちゃんと理解され、受け入れられて良い方向に向かい、現職に踏みとどまることになったケースもあります。
2つのことを確認せず、ただ前職への不満を面接でぶつけるとどうなるでしょうか。相手の方は確実に「うちに来ても、同じことを言うんじゃないの」と思うはずです。結果は言うまでもありません。
「なんでもやります」は「なにもできない」と同じ
面接でやりたい仕事を聞かれ、「なんでもやります」と答えるのも問題です。
一見、とても前向きで良い回答に思えるかもしれません。20代が新卒面接で本気でそう答えるならば、これはベストアンサーになるでしょう。
しかし、30~40代のミドル世代がこう答えるということは大きな間違いです。
「なんでもやります」=「なにもできません」と思われるだけです。冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、「これまで長年仕事をしてきて、自分の専門性や強みも作ってないの?」というのが面接者の共通見解です。
転職面接では、新卒のとき以上に自分の強みを絞り込み伝えなければいけません。「私は、これしかできません」くらいのほうが良いのです。その上で、「これについてはお任せください。必ず成果を出して貢献してみせます」という明確な言葉を面接官に伝えましょう。
「大丈夫です」「興味あります」
1次面接から最終面接に進み、それを終えるまで、応募企業側から(間に人材エージェントが入っている場合は担当者を経由して)、折々に、その会社に対する志望度を聞かれるでしょう。
その際に、漠然と「大丈夫です」「興味あります」と答える人もまた、非常に多いのです。これは若手も中堅もベテランも、世代を超えて共通です。
総論的にしか答えない(答えられない)ということは、「興味なさそう=わが社にコミットしてもらうことを期待しにくい」、「深く掘り下げない=業務理解力や職務遂行力に不安を感じる」という判断になります。
いずれにしても転職面接で、こうした人を最終的に採用することはまずありません。世代に関係なく、ほぼ同様に判断されますので、くれぐれもお気をつけください。
では、志望度を聞かれたときどうすればいいのか。
思ってもいないのに「御社が第1志望です!」などと伝える必要はありません。