アップル発、金融業界の大異変
2015年11月20日(金)13時00分
銀行が消費者と直接の結び付きを失い、提携会社と手数料を分け合わなくてはならなくなると、利幅はさらに縮小しかねない。しかもアップル以外の脅威も存在する。タクシー配車サービスのウーバーから民泊仲介のAirbnb(エアビーアンドビー)まで、いわゆるシェア・エコノミーの原動力となるアプリの多くは、アプリ上で自動的に支払いを済ませてしまう。
新しいサービスを開始した場合、アップルはモバイルを個人間決済の主流にできるだろうか。米調査会社アイテ・グループの最近の調査によれば、ベンモを個人対個人の支払いに使っている消費者はわずか5%。約73%が今も現金を使っている。
それでもアップルがiPhoneでスムーズに機能する決済サービスを導入できるなら、モバイル決済は急成長するだろう。「顧客の習慣を変えさせたいなら」と、ガートナーのギレスピーは言う。「勝負どころは操作のスムーズさだ」
[2015年11月24日号掲載]
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着