カンボジア労働者「集団失神」の謎
2014年4月8日(火)17時01分
カンボジアの市民団体「カンボジア法律教育センター」は、労働者の栄養不良が最大の原因だとする研究結果を公表した。研究によれば、カンボジアの衣料品工場で働く労働者の約3分の1(その多くが女性)は医学的にみて栄養不良の状態にあり、1日の摂取カロリーは1600カロリーしかないという。
この問題について詳細な調査報道を行ったカンボジアデイリー紙も、似たような見解を示した。同紙によれば、「集団ヒステリー」という現象は労働者の栄養状況が悪く過重労働状態にあった18世紀のイギリスから1970年代のマレーシアまで、幅広い地域で見らるという。ある心理学者は同紙に、カンボジアの集団失神は、労働環境の改善を求める「無意識の抗議」かもしれないと語った。
From GlobalPost.com特約
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