しかし、テレビ業界は映像を取り巻く環境の変化に逆らおうとしている。こんな態度を取り続ければ、痛い目に遭うはずだ。
脚本家やプロデューサーの多くは官僚機構のように肥大化したテレビ業界にうんざりしている。視聴者は、料金を払って有料テレビを見ても、なかなか面白い番組に出合えないことに気付き始めている。テレビなんて見ないという人も増えている。
今はまだ、グーグルなどネット動画の勢力は大手テレビ局にかなわないと思えるかもしれない。しかし新興勢力は、未来というゴールに向けて駆けだそうとしている。大勢の有能なプレーヤーを従えて。
[2011年11月23日号掲載]