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iPhoneで撮影、北欧の「瞬間」を切り取る20歳のストリートフォトグラファー
From Joakim Möller @moller_joakim
<写真を始めてまだ3年。先人に学ぶ勉強家でもあるスウェーデンのジョーキム・モラーは、ストリートフォトグラフィーは「予測のできなさ」に最も惹かれるのだと言う>
今回取り上げるInstagramフォトグラファーは、スウェーデンのジョーキム・モラー。写真を始めてわずか3年ほどという20歳の写真家である。
彼の写真スタイルは、ストックホルムをはじめとする北欧で撮影されたストリートフォトグラフィーを基軸としている。そのジャンルの写真家の大多数が好む、完全なcandid(キャンディッド)、つまり、あるがままの瞬間を切り取るというよりはむしろ、構図やムードにより力点を置いたファインアート的な写真だ。
北国の都会の風景を、日常を、基本的にiPhoneで撮影し、作品を生み出しているのである。ある時は粒子の荒いデジタルフィルムやデジタルレンズのアプリを使い、あるいはポスト・エディティングのテクニックで魔法のような雰囲気を出し、またある時は、多重露光撮影に見えながらも、巧みなリフレクションや、ガラスなどを透過させたストレートな写真で、我々を魅惑する。
とはいえ、モラーは撮影前に念入りなアイデアを練って写真を撮るタイプではない。実際、ストリートフォトグラフィーの醍醐味は(何が起こるか)予測できないこと、それがストリートフォトグラフィーにおいて最も惹かれる部分だという。それを毎日のように出かける「フォト・ウォーク」(Photo Walk)の中で本能的に撮影しているらしい。
著名な写真家にインスパイアされ、彼らのスタイルも臆することなく取り入れている。モラーの白黒写真での代表的なインスピレーションは、このブログでも以前紹介したコッチことリチャード・コッチ・ヘルナンデスだ(新聞社の元・報道写真家がSNS時代に伝える「写真を超えた何か」)。
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