コラム

TEDトーク無料化のきっかけになった12年前のプレゼン/in denial(現実から目をそらす)

2017年03月15日(水)11時36分

登場するボキャブラリー

【coherent】(考えや説明、理論が)理路整然としている、論理が一貫している。シャーキー氏は、各メンバーがcoherentで仕事を進めていくために、どうやってグループをまとめるべきかということをここで問いかけています。

【institutional imperative】組織の力学、組織が非論理的な行動を取る理由。有名投資家のウォーレン・バフェットが1989年に作った表現。シャーキー氏によると、組織なしで個人がグループとして協力すると、institutional imperativeがなくなるそうです。

【carrots and sticks】行動を駆り立てるものと意欲をそぐもの、アメとムチ。シャーキー氏の考えでは、組織はcarrotsと sticksの2つの道具を持っています。

【enabler】何かを可能にしてくれている人や組織。シャーキー氏は、組織がenablerになることもあれば障壁となってしまうこともあり、両方の可能性が常に存在していると指摘しています。

【Kubler-Ross stages】エリザベス・キューブラー・ロス博士の著書『On Death and Dying(邦題:死ぬ瞬間)』で説明されている悲哀の5段階(否認、怒り、取引、抑うつ、受容)。シャーキー氏によると、組織は自らが障壁であるとされた時にKubler-Ross stagesのようなことを経験するそうです。

【Foosball】フーズボール、テーブルサッカーゲーム。アメリカ(特にシリコンバレー)の事務所では、従業員の休憩中の娯楽のためにこのようなゲーム機が置かれていることが多い。あまり仕事をしなかったが長く会社に勤めていた人について説明する際に、シャーキー氏はその人がFoosballをやっていたと言っています。

【advisedly】慎重に、気をつけながら。シャーキー氏は「革命」という言葉をたやすく使っていないことを示すため、その言葉をadvisedlyに使っていると言っています。

プロフィール

ロッシェル・カップ

Rochelle Kopp 異文化コミュニケ−ション、グローバル人材育成、そして人事管理を専門とする経営コンサルタント。日本の多国籍企業の海外進出や海外企業の日本拠点をサポートするジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社の創立者兼社長。イェ−ル大学歴史学部卒業、シガゴ大学経営大学院修了(MBA)。『シリコンバレーの英語――スタートアップ天国のしくみ』(IBC出版)、『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』(クロスメディア・パブリッシング)、『反省しないアメリカ人をあつかう方法34』(アルク)など著書多数。最新刊は『日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法』(共著、クロスメディア・パブリッシング)。

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