- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
ここに到るまでには、ハリス氏自身が一貫して胸を張ってきたことも効果があったと思います。「自分の笑顔は母親譲り」だとして、インドからアメリカに渡り、癌の研究者として研究に打ち込みながら自分と妹を育てた母への思いとともに、「笑顔は自分のトレードマーク」だと胸を張ってきた、その姿勢が若者たちの心を捉えたのだと思います。
ハリス氏の笑顔というのは、9月10日のトランプ氏とのテレビ討論でも効果を発揮しました。この日の討論では、二転三転した挙げ句「発言の番にある側しかマイクをオンにしない」という協定が結ばれていました。ハリス陣営はこれに対して、マイクがオフでも表情などのボディランゲージで対抗できると判断したのか、トランプ氏が非常識な暴言を繰り出す際には、「大笑い」の表情で対応し、成功していたと思います。
もちろん、この「笑顔作戦」には両刃の剣という面があります。ハリス陣営が何か失敗をするとか、あるいは株価の暴落や軍事外交におけるクライシスなどが発生して、現職副大統領として大きな批判にさらされる局面があれば、「大笑い」の動画は改めてマイナスイメージに振れる可能性はあります。そう考えると、彼女の「笑い顔」のイメージが「プラス」のままで投票日を迎えることができるかどうか、これは大きな勝敗のポイントになると思います。
【関連記事】
トランプ対ハリスのテレビ討論は事実上、引き分け
「セクシー発言」など問題ではない、小泉進次郎が農業改革に失敗した過去をどう評価するか
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員