- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 米共和党の「赤い波」は不発──中間選挙では全員が敗…
米共和党の「赤い波」は不発──中間選挙では全員が敗者

インフレ批判を背景に共和党への追い風が予想されていたが…… Gaelen Morse-REUTERS
<予想されていた共和党への追い風は吹かなかったが、バイデン政権の議会運営が困難になることは確実>
米現地時間11月8日(火)に投開票が行われたアメリカの中間選挙ですが、直前の情勢としてはあらゆる世論調査を通じて、共和党に勢いがあるというデータが出ていました。共和党のイメージカラーが赤であることから、「ビッグ・レッド・ウェーブ」つまり共和党の大きな波が押し寄せる、そんな予想がされていました。
具体的には、まず下院では過半数を20議席前後超える圧勝、上院でも1~2議席を奪って過半数となり、完全な「ねじれ議会」が実現して、バイデン政権は「レイムダック化」する、ニューヨークなど主要な州の知事も共和党に変わる、そんな見通しがメディアで散々語られていました。
ところが、蓋を開けてみると、見えてきた景色はかなり予想とは異なっています。本稿の時点では、投票日翌日の晩に差し掛かっていますが、上下両院ともにどちらが多数を制するかはまだ決着がついていません。
まず、上院ですが現時点では民主党48,共和党49で残りは3議席。まずアリゾナ州では民主が優勢です。ネバダはやや共和党が先行していますが、両者拮抗しています。またジョージア州では、両者がともに50%を確保できないことがほぼ確定しており、12月6日に再選挙となる見通しです。
議会民主党には希望が出てきたが
仮にネバダを共和党、アリゾナを民主党が取って、ジョージアの再選挙で民主党の動員力が上回るとしますと、最終的に上院は50対50で副大統領の最終投票で民主党が過半数になるという選挙前の状態が維持されることになります。
下院は、どうやら僅差で共和党が多数になる見通しですが、数議席の差であれば党議拘束のないアメリカの場合、政権側には根回しで予算を通す可能性がゼロではなくなるわけで、事前の予想とは違って民主党側には希望が出てきました。州知事選でも、危ないと言われたニューヨークの現職ホークル知事が逃げ切りに成功しています。
最終結果は出ていませんが、この選挙を一言で言えば「全員が敗者」という印象です。
まず共和党の勢いが鈍ったことについて、ドナルド・トランプはかなり怒っているようです。例えば、一番の鍵を握る選挙戦となったペンシルベニアの上院選で敗北したことについては、候補にテレビタレントでトルコ系の「オズ医師」を選択したのは間違っていたとして、こともあろうにメラニア夫人が「オズ氏を推薦した」ことを非難しているそうです。
ニューヨーク市長をめぐる裏切りのドラマがリアルタイムで進行中 2025.02.19
トランプの政策に日本の現状を重ねて共感するのは、とんだお門違い 2025.02.12
石破首相は日米首脳会談でガザ難民受け入れ問題をスルーするべき 2025.02.06
「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由 2025.01.29
驚きの大統領就任演説、インフレ退治を約束したトランプ 2025.01.22
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
-
「セールス」外資ならではの働きやすさ/ホテル業界向けの業務管理システム提供/リモート可/2018年日本支社設立/32カ国・地域に7 000名以上のグローバルカンパニー
Shiji Japan株式会社
- 東京都
- 年収700万円~1,100万円
- 正社員
-
コンタクトセンターマネジャー・スーパーバイザー 外資企業向け/英語活用
トランス・コスモス株式会社~プライム市場上場企業~
- 東京都
- 年収300万円~600万円
- 正社員
-
「セールスコンサルタント」日系/外資TOP企業の人事/経営層を相手に採用戦略を提案/人材サービス「紹介/教育/研修」
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収600万円~800万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員