イスラエル軍、ガザ北部に進入し「安全地帯」拡大 学校空爆

4月4日、 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ北部に進入し、ガザ周辺の「安全地帯」を拡大したと発表した。写真は、2日イスラエル軍が提供した、ガザ南部ラファ地区で撮影されたとされる動画より(2025年 ロイター)
[エルサレム 4日 ロイター] - イスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザ北部に進入し、ガザ周辺の「安全地帯」を拡大したと発表した。
北部ガザ市の東にあるシェジャイア地区で作戦を遂行しているイスラエル軍兵士らは、組織化されたルートで市民を避難させているという。
イスラエルは3日にこの地域に避難勧告を出し、数百人の住民が避難していた。
一方、ガザ保健当局によると、イスラエル軍は住民が避難していたガザ市タッファ地区の学校を空爆し、女性や子どもを含む少なくとも27人が死亡した。
軍はこの校舎がイスラム組織ハマスの司令部として使用されていたとし、民間インフラを意図的に悪用しているとハマスを非難した。ハマスは民間人の中での活動を否定している。
ここ数日、イスラエル軍の支配地域拡大に向けた動きを受け、何十万人ものパレスチナ人が集団避難を始めている。
ガザ最南部のラファでは、イスラエル軍が廃墟となった町を包囲し、「安全地帯」として占領している。
イスラエルは「安全地帯」として占領している地域の長期的な目的を十分に説明していない。