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追い込まれたトランプが、自分で自分を恩赦する?
つまり「敗北を認めないトランプ」が社会の混乱を意図しているとして、憲法の規定に基づいて大統領職の停止をして自分が代行となるのです。その上で、「タダの人」になったトランプに対して、フォードがニクソンを恩赦した先例にならってトランプを恩赦するという可能性です。その上で、1月20日には、堂々と大統領の座をバイデンに引き渡すのです。
そうすれば、ペンスは短期間ではあるけれども、第46代大統領(代行?)として、トランプを退任に追い込み、その上で大統領制の権威と格式を守るために恩赦することで、評価としてはプラスマイナス・ゼロの形で、歴史に名前を残すことができます。社会も彼のことをある程度は理解するでしょうし、特に共和党のイメージダウンになることもないでしょう。
共和党としては、一気にトランプの影響力を消すことができて一石二鳥とも三鳥とも言える効果があります。
誰がどう幕引きする?
反対にトランプが故意に辞任して、ペンスに大統領権限を与えて自分を恩赦させるというストーリーになると、ペンスはダーティーな人物として歴史上永遠に記録されてしまいます。また共和党としても著しいイメージダウンになると思います。
ペンスが自分でクーデターを起こして、トランプをホワイトハウスから追放し、その上で恩赦して全てをチャラにする、そのシナリオの方が現実味はあると思います。
とにかく、このタイミングでの国防長官更迭というのは明らかに異常事態です。ペンスのクーデター説は、あくまで一つの思考実験に過ぎませんが、トランプ政権の幕引きは、本当に一筋縄ではいかないかもしれません。
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
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