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イチロー3000本安打がアメリカで絶賛される理由
4点目は、その俊敏なプレースタイルを42歳の現在まで維持していることです。30代の後半で急速に力が落ちる選手が続出する中、イチロー選手は走力にしても、肩の力にしても、そして何よりも引き締まった体型の維持ということではまったく衰えを感じさせません。そのことは、まさにマッティングリー監督が言うように「単なる記録以上の意味がある」わけで、多くの野球ファンはそのことを良く知って賞賛しているのです。
そして5点目に、この「メジャー3000本」に先立って、「日米通算4257本」を打って「ピート・ローズを超えた」際に、「日米通算の数字に意味があるのか?」という論争がありました。それも微妙に影響しています。そのときイチロー選手自身が、「ローズ選手に祝福してもらえないなら通算した数字には意味がない」と語ったのは、アメリカでは非常に有名になっていて、好感をもって受け止められています。
そのために、今回の「3000本」に関する報道では、上記のニューヨーク・タイムズもそうですが、「本人は通算に意味はないと言っているが」と断ったうえで、「実は日米通算ではとっくにローズを超えた前人未到の領域にいる」と説明されています。自らは誇らなかったゆえに反対にメディアが勝手に通算成績も参考記録として拡散してくれている、というわけです。
このように、今回の記録がアメリカで極めて高い評価を受けていることは、揺るぎない事実です。
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