プレスリリース

<住宅・不動産業界実態調査>住宅・不動産業界の平均年収、全国平均より最大185万円高い結果に

2025年02月06日(木)10時00分
住宅・不動産業界特化型人材紹介サービス「住まキャリ」を展開する株式会社ユナイテッドマインドジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:宮沢 光平)は、近年の企業による賃金引き上げの動きや労働環境の変化を踏まえ、住宅・不動産業界における給与水準や働き方の実態を把握するため、大規模調査を実施しました。

本調査では、住宅業界経験者200人、不動産業界経験者200人の計400人を対象に、給与水準や労働環境、業界の魅力に関するデータを収集しました。

今回のリリースでは、大手企業を中心とした初任給アップや基本給の引き上げ(いわゆるベースアップ)のトレンドを背景に、住宅・不動産業界が他業界と比較してどのような特徴や優位性を持つのかを分析した結果を公開します。

※利用条件
1. 情報の出典元として「住まキャリ」の名前を明記してください。
2. ウェブサイトで使用する際には、出典元として下記のリンクを設置してください。
URL: https://unitedmind.jp/house-hr/column/release02/


■住宅・不動産業界の年収
1. 業界別の平均年収
平均年収について、住宅業界経験者200人、不動産業界経験者200人の計400人を対象に独自調査を実施しました。

住宅業界の平均年収は645万円、不動産業界の平均年収は616万円という結果となりました。

2. 全国平均との比較
国税庁が発表した民間給与実態統計調査(令和5年分)による全国の平均年収は460万円であり、住宅業界は185万円、不動産業界は156万円、全国平均を上回る結果となりました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/422394/LL_img_422394_1.png
住まキャリ調査_年収

出典:国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査( https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2023/minkan.htm )


■住宅・不動産業界の残業時間
1. 業界別の残業時間
平均残業時間についても年収調査と同様、住宅業界経験者200人、不動産業界経験者200人の計400人を対象に独自調査を実施しました。

住宅業界の平均残業時間は38時間/月、不動産業界の平均残業時間は35時間/月という結果となりました。

2. 全国平均との比較
厚生労働省の毎月勤労統計調査(令和5年分)による全国平均残業時間は10時間/月であり、住宅業界は28時間/月、不動産業界は25時間/月、全国平均を上回る結果となりました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/422394/LL_img_422394_2.png
住まキャリ調査_残業時間

出典:厚生労働省 令和5年分 毎月勤労統計調査( https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r05/23cr/23cr.html )


■経験者に聞いた住宅業界のおすすめポイント
経験者が実感している住宅業界の魅力を探るべく「業界のおすすめポイント」について独自調査を実施しました。(対象:住宅業界経験者200人、複数回答可)

「資格を活用できる」が1位、続いて「さまざまな立場の人と出会える」「高収入の企業が多い」「コミュニケーション能力が鍛えられる」「人々の暮らしに関わる仕事ができる」の項目がほぼ同票で上位を占める結果となりました。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/422394/LL_img_422394_3.png
住まキャリ調査_住宅業界おすすめポイント

■経験者に聞いた不動産業界のおすすめポイント
不動産業界に関しても、住宅業界と同じ設問で「業界のおすすめポイント」について独自調査を実施しました。(対象:不動産業界経験者200人、複数回答可)

「人々の暮らしに関わる仕事ができる」が1位、続いて「実生活で知識を活かせる」「資格を活用できる」「男女関係なく活躍できる」「努力が報酬に反映されやすい」の項目がほぼ同票で上位を占める結果となりました。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/422394/LL_img_422394_4.png
住まキャリ調査_不動産業界おすすめポイント

■本調査結果から
今回の調査により、住宅・不動産業界について、特に以下の点が明らかになりました。

1. 住宅・不動産業界は高収入を目指せるが残業時間は長い傾向
住宅業界200人、不動産業界200人を対象に実態調査を実施したところ、それぞれ共通して以下のことが分かりました。

●年収は全国平均より155~185万円上回る
●残業時間は全国平均の約3倍

この結果から、住宅・不動産業界は高収入を目指せる業界であると言えるでしょう。残業時間が多い背景には、努力が報酬に反映されやすい業界であることから売上を上げるために時間を問わず働く人が多いことや、顧客都合に合わせる働き方が要因として考えられます。

2. 住宅・不動産業界の魅力は「仕事内容・やりがいが大きい・平等な評価」
住宅業界200人、不動産業界200人を対象に業界の魅力について調査を実施したところ、それぞれ共通して以下のようなポイントに対して魅力を感じていることが読み取れました。

●「暮らし」に関わる仕事内容
●資格や知識が活かせること
●実力が平等に評価されること
●さまざまな立場の人と出会えること

3. 住宅・不動産業界は、ハードだが高収入を目指せてやりがいが大きい業界である
以上の調査結果から、業界経験者は単なる収入面だけでなく、キャリアの成長や公平な評価制度に対して魅力を感じている傾向が見られました。

企業側は、待遇面の向上だけでなく、成長機会の提供や労働環境の整備を進めることで、より優秀な人材の確保・定着につなげられる可能性があります。


本調査結果は全編と後編にわけてご紹介しておりますが、2025年1月15日に発表した前編では住宅・不動産業界のイメージ調査と実態との比較をまとめています。

是非、以下の調査結果も併せてご覧ください。
【2025年最新】不動産・住宅業界実態調査 経験者と未経験者の認識にギャップ ~経験者の約6割が「良いイメージ」と回答~
https://unitedmind.jp/house-hr/column/release01/


■株式会社ユナイテッドマインドジャパンについて
株式会社ユナイテッドマインドジャパンは「Universal Living, Anytime, Anywhere」をコンセプトに、新たな生き方を提案しております。

住宅業界における支援事業を軸として、人材紹介・人材派遣、新卒採用支援、ダイバーシティ支援を手がけ、多彩なサービスを展開しています。私たちは住まいの可能性を最大限引き出し、グローバルな視点から多様なニーズに応えることを目指しています。


■「住まキャリ」について
「住まキャリ」( https://www.unitedmind.jp/house-hr )は、株式会社ユナイテッドマインドジャパンが提供する住宅業界に特化した人材紹介サービスであり、全国の住宅メーカー、ビルダー、工務店、リフォーム会社、ディベロッパー、不動産会社など幅広い業種に対応しています。


※調査元 :株式会社ユナイテッドマインドジャパン
※調査期間:2024年12月11日~12月18日
※本記事内での調査結果において、住宅業界・不動産業界の職種例を以下のように定義しています。

・住宅業界の職種例:住宅設計士/住宅建築士/施工管理(住宅分野)/インテリアプランナー/住宅アドバイザー/住宅展示場コンシェルジュ/リフォームプランナー/設計サポートスタッフ/住宅メンテナンス担当(アフターサービス)/住宅積算担当/注文住宅営業/建売住宅営業/リフォームアドバイザー/戸建て用地仕入れ担当

・不動産業界の職種例:不動産売買/賃貸営業/法人営業/投資用不動産営業/物件管理/施設管理/資産管理/不動産鑑定士/不動産施工管理/設備管理エンジニア/不動産コンサルタント/相続コンサルタント/税務コンサルタント/都市計画コンサルタント/不動産企画担当/不動産系ブランディング/不動産契約管理/不動産総務/不動産経理/不動産カスタマーサポート/不動産テックエンジニア/不動産データアナリスト/不動産法務/不動産用地仕入れ


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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