週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
意図的に「誤認させた」可能性
少し話がややこしくなってきたので、例をあげて説明したい。これから述べるのは無根拠な憶測ではなく、現時点で報じられている内容に基づいた推測の一つである。
たとえば、中居正広とX子さんの間に、以下のようなやり取りがあった可能性が考えられる。やり取りは電話だったかもしれないし、LINE等だったかもしれない。中居正広本人ではなく、マネージャー等が連絡を取った可能性もある。あくまでも一例、一つの可能性としてお読み頂きたい。
中居「週末にAさんと一緒にみんなで飲み会やるんだけど、X子さんも来ませんか?」
X子「Aさんも来られるんですか?」
中居「うん、Aさんが『みんなで飲もうよ』って言ってて、X子さんにも是非来て欲しいんだって」
X子「分かりました。私も参加します」
そして、当日の集合時間直前に中居がX子さんに対して「ごめん、今日は大雨のせいでAさんは来られなくなったみたい」と伝えたとしたら、X子さんの脳内でA氏の立ち位置はどうなるだろう。(Aさんに騙された!)と思い込み、そう誤認してしまうのではないか。
このように中居がX子さんに嘘をつき、A氏が関与していると誤認させた可能性があると私は見ている。あるいは、ここまで露骨でなくても「いつも通りAさんのセッティングした会なのだろう」とX子さんが思い込み、中居も敢えて説明しなかったのかもしれない。
直近のバーベキューもA氏から誘われており、X子さんから見れば、中居とA氏は常にセットで動いている。実際、事案の発生した翌月には、入院中のX子さんのもとをA氏が訪れ、中居からの見舞い品を持ってきたという。
記事を読むと、A氏が会食をセッティングしたのではないかという疑惑を非常に強く感じる。恐らく、X子さんの頭のなかではそう認識されており、知人に対してもそのように話したのだろう。知人の話を聞いた文春記者も、その可能性が高いと考えたに違いない。
だが、記事を最初から最後まで何度読んでも、「A氏がX子さんを誘った」と明言する文章はない。書かれているのは、A氏の関与を強く疑わせる知人の証言だけだ。
そう考えると、文春の出した訂正文はまったく不正確であり、私から見れば「訂正の訂正」を出すべき事案と言える。
週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった 2025.01.30
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