イラン外相、欧州との核協議に前向き 「訪欧の用意ある」

イランのアラグチ外相は4月24日、核開発を巡る協議のために欧州を訪問する用意があると述べた。18日、モスクワで代表撮影(2025年 ロイター)
Parisa Hafezi John Irish
[ドバイ/パリ 24日 ロイター] - イランのアラグチ外相は24日、核開発を巡る協議のために欧州を訪問する用意があると述べた。フランスは、イランが真剣な姿勢を示せば欧州諸国も対話の用意があることを示唆した。
イランは26日にオマーンで米国と3回目の核協議を行う予定。今週はロシアと中国ともそれぞれ協議を行っており、交渉の勢いを加速させようとしている。2015年の核合意の当事者である欧州諸国への働きかけは、イランが選択肢を広げていることを示唆している。
昨年9月以降、イランと英独仏の欧州3カ国は核問題などを巡り数回協議を重ねてきた。3月には技術レベルでの協議が行われ、制裁解除と引き換えに核開発計画を縮小させる将来の合意についての検討が行われた。
アラグチ氏は投稿サイトのXに「イランと欧州3カ国の関係は浮き沈みを経験してきた。好むと好まざるとにかかわらず、現在は下降気味だ」と投稿。
「わたしは改めて外交を提案する。最近のモスクワと北京での協議後、パリ、ベルリン、ロンドンを訪問して最初のステップを踏む用意がある。ボールは欧州側にある」とした。
欧州諸国は米国との連携について懸念を示している。イランとの関係は、弾道ミサイル計画、外国人の拘束、ウクライナ戦争でのロシア支援などで悪化している。