円債、入れ替え中心で残高横ばい 国内株はリスク削減で圧縮=第一生命・25年度運用計画

4月25日、第一生命保険は2025年度の一般勘定資産の運用について、円建て債券は責任準備対応債券の入れ替えを中心に取り組み、残高はおおむね横ばいになるとの計画を示した。写真は同社の看板。2010年3月、都内で撮影(2025年 ロイター/Yuriko Nakao)
Tomo Uetake
[東京 25日 ロイター] - 第一生命保険は25日、2025年度の一般勘定資産の運用について、円建て債券は責任準備対応債券の入れ替えを中心に取り組み、残高はおおむね横ばいになるとの計画を示した。一方、国内株はリスク削減のため、前年度に続き残高を圧縮する。
市村直人運用企画部長が資産運用計画説明会で明らかにした。
市村氏は、第一生命では上場企業の傘下にある保険会社として、資本コストを上回る資本効率の安定的な実現に向けて継続的に取り組んでいると説明。その上で「市場リスクのうち金利リスクについては足元までに相当程度圧縮できた。目先は株式リスクの削減が大きな焦点」との考えを示した。
資産別の計画のうち円債については、足元は資産と負債の規模がおおむねマッチしている状況で、年限別のキャッシュフローを踏まえた責任準備債券の入れ替えが中心となり、残高はおおむね横ばいと見込む。
「大きな部分で言えば、30年と40年が買い目線になり、それより手前の短いところは資産が超過している状況で売り目線になってくる。実際には、より細かい年限で区切って売買を行う。入れ替えの規模は24年度の約7000億円とおおむね同水準になる」(市村氏)という。
第一生命では日銀の金融政策について、経済情勢を見極めつつ、早ければ10月以降、半年に1回程度のペースで利上げを再開し、ターミナルレートは1.5%程度になると想定。また足元で2.7%近辺にある30年金利については、年度末の水準を2.8%と予想し、ここからの上昇余地は限定的で、日本国債のイールドカーブはフラット化するとの見方を示した。
外国債券のうち「円債代替」である為替ヘッジ付き外債は、円金利上昇で円債の妙味が増してきた中、残高横ばいを見込む。オープン外債は前年度に続いて残高を減らす。
第一生命では24─26年度の中期経営計画で、資本効率の改善に向けて国内株を3年間で1.2兆円削減する方針を掲げており、今年度も国内株式の残高を減らして株式リスクの縮減を図る。一方で外国株式は、リスク許容度や株価水準次第だが残高はおおむね横ばいとする方針。
オルタナティブ資産については、前年度に続き積極的な積み増しを計画。「特にリアルアセット、プライベートデットの領域には非流動性プレミアムによる投資妙味があり、保険会社の運用にマッチしている」(市村氏)という。不動産も、用途分散を目的とした新規投資や入れ替えにより、残高を増加させる。
第一生命の一般勘定の資産残高は、12月末時点で34兆1075億円。うち外貨建て資産は4兆4995億円(13.2%)。
2025年度の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。
日本国債10年物利回り 1.00―2.00%(年度末1.75%)
米国債10年物利回り 2.50―5.50%(同4.00%)
日経平均株価 2万5000―4万4000円(同4万円)
NYダウ 3万─4万7000ドル(同4万4000ドル)
ドル/円 120―160円 (同135円)
(植竹知子)
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