和食ブームだけじゃない、日本の料理教室がアジアで快進撃の理由
2016年07月06日(水)16時53分
4月には、ABCクッキングスタジオの香港会員を招き、第1回目となるモニターツアーが関西で実施された。和歌山では桃を使ったジャム作り、奈良では直売所の訪問やイチゴの収穫、京都では農家レストランでの地産地消に、浴衣を着用してのお茶淹れも体験し、最終日にはABCラクエ四条烏丸クッキングスタジオで京野菜を使った料理に挑戦してもらった。新規事業部の小野茜さんが、この事業の狙いを語ってくれた。
「日本で体験した文化を持ち帰ってもらい、自国でも日本の食材を買って日常的に日本の食を楽しんでもらう。そうするとまた日本に行きたくなるだろうし、日本の文化を正しく発信するという意味でもとても有意義な取り組みです」
すでに第2回目を今月に実施することが決定しており、今後はこのようなビジネスがますます広がっていくに違いない。もちろん、その際にカギとなるのは海外の会員だ。料理教室を通じて育まれた講師と会員の信頼関係が強固であればあるほど、その可能性は大きなものになっていく。