「特急オホーツク」「寝台特急北斗星」がタイを走る...地元でも愛される、中古車両の幸せな「第2の人生」を追う
北斗星 タイで輝く
複線化を進める工事用の車両として輸入された中古のディーゼル機関車DD51を取材したことがある。北海道で寝台特急北斗星を牽引していた鉄道愛好家に人気のある機関車だ。
輸入したAS社によれば、1両あたりの価格は輸送費こみで4000万円。日本の鉄道愛好家らがクラウドファンディングで約180万円を集めて、技術指導者を日本からバンコクへ派遣した。
輸入にあたって日本語の資料しか添えられておらず、整備に苦労していたからだ。運転席の表示も耐雪、空転、停止と表示も日本語のままだった。
中心となったのは、木村のほか、長崎の吉村元志、北海道の小林涼太郎らだ。
「長く使ってもらえるように協力したい」と話す日本側に対して、AS社のポンサック・スティーブンは「会社じゃなく、ひとりひとりの有志としての支援がほんとうにうれしい」と応じた。
自分の祖父が日本で運転していた機関車だといって、わざわざ見にきた日本人もいた。「大事にされていたんだなあ、と愛着がわきました」。スティーブンは笑顔をみせた。
この会社がある辺りは戦中、日本軍が多くの施設を展開していた。「戦争で亡くなった人の幽霊が出るってうわさもあるのですよ」。そう付け加えた。
負の歴史を抱える地で、温かな交流が生まれている。吉村は日本から持参した北斗星のプレートを手渡した。
その後も、日本の技術者による相談や指導をこつこつと続けている。吉村は言う。
「中古車両が活躍できるかどうかは、車両の善し悪しだけでなく、いかにメンテナンスするかが大きい。技術者の交流などソフト面の支援があってこそ、より長く使えます」
中古車両が心を通わせるきっかけになるとしたら、第2の人生、これほどの輝きはない。
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員