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シリーズ日本再発見

外国人客とのコミュニケーションに困っても、このサービスがあれば大丈夫

2016年08月26日(金)15時32分
高野智宏

 やや割高感はあるものの、「多言語通訳サービス」の対応言語は英・中・韓・露・タイの5カ国語にスペイン語とポルトガル語を加えた7言語と、多国化が進むインバウンドに対応している。そして、なによりリコーが自信を持つのがその品質だ。

「環境によっては、電波干渉の影響で使用する通信帯域が狭まってしまい、最悪の場合は回線が切断される可能性もある」と、同社のVC商品グループリーダーの長谷部毅氏は語る。「しかし弊社のサービスには、帯域の変動状況に応じて映像のフレーム数や画素数を調整し音声を優先する制御システムを搭載しているため、音声が途切れにくい。リアルタイムで接客する現場において大きなメリットになる」と、3年間で5000件の契約を目指し、大きな期待を寄せている。

 加えて、サポート体制にも特長がある。専用のコールセンターを開設するとともに、コピー機のメンテナンススタッフが通訳サービスの営業マンを兼ねているため、導入するコピー機が同社製であった場合、馴染みの営業マンからのサポートを受けられるというわけだ。

 両社以外にも、初期費用無しで従量制オンリーのプランや、「スカイプ」の3者間通話機能を利用した1分180円から(最低10分間の利用より)の低価格商品など、各社から多彩なサービスが提供されている。訪日外国人客と現場スタッフ双方のストレスを緩和する、インターネットを活用した映像通訳サービス。拡大を続けるインバウンドビジネスが産んだ、新たな"おもてなし"のカタチといえるだろう。


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