コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

深読みしても無駄? 究極的に変な映画、森田芳光『家族ゲーム』は実験とエンタメの融合作

<伊丹十三演じる父親の目玉焼きの食べ方、家庭教師を演じる松田優作の奇妙な登場シーン──意味不明なシーンだらけなのに、その全てが作品と調和して

2021.09.16
私的映画論 森達也

『祭りの準備』黒木和雄の映画論「ドキュメンタリーとフィクションは全く違う」

<フィクションは本当にないものを全くでっち上げ、ドキュメンタリーはあるものをどうでっち上げるか──それが「決定的な違い」と黒木は語る> 黒木

2021.09.08
私的映画論 森達也

貧富を「高低差」で描いた『パラサイト』は、黒澤明の『天国と地獄』から生まれた?

<丘の上の豪邸を見上げるスラム街の若者──『パラサイト 半地下の家族』で格差の暗喩に高低差を使ったポン・ジュノは、きっと黒澤の『天国と地獄』

2021.08.19
私的映画論 森達也

在日への視線は変わっていない 今こそ『パッチギ!』が見られるべき理由

<宗教や国境や民族や言語は違っても、皆自分と変わらないと気付くことは、数ある映画の役目の中でも特に重要な1つだ> 北朝鮮・平壌に行ってからも

2021.07.30
私的映画論 森達也

『東京クルド』が映すおもてなしの国の残酷な現実

<2人のクルド人青年は来日して10年以上が過ぎた今でも「不法滞在者」で、芸能活動の夢も、通訳の仕事も諦めた。作品に焼き付けられたのは、彼らの

2021.07.15
私的映画論 森達也

『翔んで埼玉』が悔しいほど痛快な理由──ギャグとテンポ、そして実名の威力

<邦画だけでなくテレビドラマも含め、日本の表現分野はとにかく実名を隠す。実話がベースでも組織や個人の名前を姑息に変える。その点、『翔んで埼玉

2021.07.01
私的映画論 森達也

勝新太郎の本領とすごさ──徒花的な『座頭市』はまるで勝新そのもの

<70年代中頃からテレビドラマとして放送された座頭市シリーズだが、今日の地上波で再放送できるだろうか──もしも勝新の前史がなかったらかなり難

2021.06.17
私的映画論 森達也

『嵐電』で堪能する宇宙的時空 「行きつ戻りつ」でシンクロする映画と人生

<人を選ぶ映画であることは否定しない。テレビ放送や配信に向いている作品でもない。でもじっとスクリーンを見つめ続ければ、映画の中の時間が自分の

2021.06.04
私的映画論 森達也

そこまで見せるか...マスコミの「恥部」を全部さらすドキュメンタリー『さよならテレビ』

<視聴率に固執する報道番組の裏舞台、正社員と派遣社員の格差、権力監視をめぐるディレクターやプロデューサーたちの温度差──そこまで撮るのか、と

2021.05.20
私的映画論 森達也

石井聰亙『シャッフル』は特別で別格──走るチンピラと追う刑事、全力疾走の舞台裏

<デビュー直後の武田久美子とプロデューサーの荒戸源次郎以外は、みなほぼ無名。準主役の刑事を頼まれた僕は、監督とカメラを乗せた中古ハイエースを

2021.05.02
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