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危うさを含んだ「正義」の行使...「自警団系ユーチューバー」を自警団成立の歴史から考える
ガーディアン・エンジェルスの活動は、国連平和維持活動(PKO)に似ている。というのは、伝統的なPKOは、受入国の同意の下に、武力行使ではなく、国連のプレゼンス(存在)の展開によって平和を維持するが、ガーディアン・エンジェルスも、受入地域の同意の下に、武力行使ではなく、団体のプレゼンスの展開によって犯罪を防止するからだ。
そのため、ガーディアン・エンジェルスのメンバーは、高圧的な態度を取らない。トラブルになりそうな行為を見つけても、「どうしました?」という援助のスタンスで近づく。プレゼンスを示すことで、トラブルへのエスカレーションを防ぐやり方だ。
以上、自警団の歴史を見てきた。そこから分かることは、自警団の組織が成熟している、あるいは自警団への統制がしっかりしている場合には、過激主義や暴力主義といった問題が発生しにくいということだ。これは、防犯協会のような地縁型住民組織でも、ガーディアン・エンジェルスのような志縁型市民組織でも、どちらにも当てはまる。
しかし、自警団系ユーチューバーは、基本的に組織には所属していない。したがって、組織が正義を決めるのではなく、個人が正義を決めている。その結果、正義は多様な形を取ることになる。しかし、正義の多様化は秩序にとってマイナスだ。もっとも、秩序が正義なのか、それとも正義が秩序に優先するかは、議論が分かれるところである。自警団系ユーチューバーをめぐる議論は、私たちに究極の選択を突き付けているのかもしれない。
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