コロナ不況の今こそ、再評価すべき「かつての不正の温床」とは
具体的にはコロナ下でも成長できる分野への重点投資、あるいはコロナと共存するための設備投資の支援である。例えば、企業活動のデジタル化への支援を強化すれば、IT企業やデジタル化を実現した企業の業績が拡大するのはもちろんのこと、感染が拡大しても活動を継続できる企業が増え、経済全体のコロナへの耐性は増す。
こうした支援については単純な財政出動ではなく、財政投融資(財投)を活用するのがよいと筆者は考える。今から20年前、財投は不透明な公共事業の温床と批判され縮小したが、今の状況にはもっともふさわしい仕組みといえる。
財投はあくまで融資なので返済の義務があり、財政への負担も少ない。しかも、感染症を克服するための支援なので、単なるバラマキではなく、やり方次第では強力な成長戦略になり得る。
欧州は今回のコロナ危機に際してデジタル化と環境対策に重点投資する94兆円の基金を設立している。これまでは給付金など緊急支援的な色彩が濃かったが、そろそろ次の成長に向けた施策に舵を切るタイミングに差し掛かっている。
<本誌2020年9月8日号掲載>
【関連記事】
・コロナ不況でも続く日本人の「英語は不可欠」という幻想
・コロナで需要急減、「ピークオイル」が現実になる?

アマゾンに飛びます
2020年9月8日号(9月1日発売)は「イアン・ブレマーが説く アフターコロナの世界」特集。主導国なき「Gゼロ」の世界を予見した国際政治学者が読み解く、米中・経済・テクノロジー・日本の行方。PLUS 安倍晋三の遺産――世界は長期政権をこう評価する。
日本維新の会、「社会保険料の引き下げ」「医療費削減」主張...背後にある「思惑」とは? 2025.03.12
「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない、コメ不足の本当の原因とは? 2025.03.05
石破首相・トランプ大統領の首脳会談が「大成功」と言えるワケ...日本企業の「利益」とは? 2025.02.20
-
「東京」外資系投資銀行のチーム秘書/土日祝休/年収350万円〜/コミュ力活かせる
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員
-
「虎ノ門」正社員/外資系企業の受付/未経験OK!想定年収350万円〜/土日祝休み
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員
-
外資企業の受付/英語活かせる・年休120日/六本木
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給28万6,000円~35万8,000円
- 正社員
-
大手外資系金融テクノロジー企業の受付/未経験OK・想定年収364万円〜/東京
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給26万円~32万円
- 正社員