セブンの米コンビニ「2兆円」買収という大勝負に、勝算はあるのか
セブンは2018年に約1000店を擁する米コンビニチェーン「スノコ」を買収しているが、買収に投じた費用は約3400億円であり、今回の買収金額は相対的に見るとかなり大きい。市場関係者からは金額に加え、日米のコンビニ市場の違いについて懸念する声も上がる。
アメリカのコンビニは総菜類が少ないなど、商品構成が日本とは大きく異なっており、国内のノウハウがあまり生かせない。加えてアメリカではガソリンスタンド併設店舗が多く、電気自動車(EV)時代には不利になるとの見方もある。だが、セブンの経営陣はこれらのリスクについては重々承知の上だろう。
今回の買収は高い成長を続けるための戦略的な決断であり、相応のリスクがある分、期待リターンも高い。セブンはコンビニ大手3社の中で、唯一、商社との明確な資本関係を持たない企業であり、経営の自由度が高いという特徴がある。
逆に言えば、競合のファミリーマートとローソンは商社の国内事業部門と一体であり、全面的に海外に軸足を移すという選択肢を取りづらい。セブンは現時点でも圧倒的なトップ企業だが、今回の買収に成功すれば、他の2社がセブンに追い付くことはほぼ不可能となるはずだ。
<本誌2020年8月25日号掲載>
・ブラックバイトの被害が多いのは、コンビニ、居酒屋、学習塾
・韓国コンビニも営業時間短縮、しかし日本とはかなり事情が異なる
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