アメリカと中国を天秤に掛ければいいのか? 日和見で日本が失う自由と民主主義
中国は増えた国家歳入を軍備につぎ込み、世界に「中国流秩序」――主権国家を構成員とする国際法ではなく、中国を頂点とする長幼の関係に基づく――を構築しようとする。200年遅れてやって来た帝国主義だ。
アメリカで人権が確保されているわけでも、民主主義がうまくいっているわけでもない。そしてトランプ政権下のアメリカは、経済的な利益を独占しようとする気持ちが強過ぎる。それでも、アメリカと中国とどちらのほうが、日本人の人権と民主主義維持に有利かと言ったら、それは断然アメリカだろう。
現在、日本が韓国向けに強化している先端材料の輸出管理も、実は中国への横流しを防ぐ効果を持っている。中国の軍需産業をグローバルなサプライチェーンから隔離しておくことは、日本自身の安全にも資する。
米中が武力衝突に至らないよう心しながら――そうなったら日本は中国のミサイル攻撃を食らいかねない――アメリカの肩を持つ。これがわれわれ自身の権利と生活の維持を保証する方法なのだと思う。
<本誌2019年8月13&20日号掲載>
※8月13&20日号(8月6日発売)は、「パックンのお笑い国際情勢入門」特集。お笑い芸人の政治的発言が問題視される日本。なぜダメなのか、不健全じゃないのか。ハーバード大卒のお笑い芸人、パックンがお笑い文化をマジメに研究! 日本人が知らなかった政治の見方をお届けします。目からウロコ、鼻からミルクの「危険人物図鑑」や、在日外国人4人による「世界のお笑い研究」座談会も。どうぞお楽しみください。
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
駐留米軍は本当に必要なのか? 戦後80年の日米関係を棚卸しせよ 2025.01.14
2025年の世界を「枠」を外して考えてみると...... 2024.12.23
来年に向けて日本人の一番の薬は「マゾ的思考」をやめること 2024.12.14
トランプ2.0、強気の「MAGA」が逆目に出る時 2024.11.26
「またトラ」でウクライナ停戦が成立すれば、北朝鮮兵が平和維持軍に? 2024.11.12
中国経済が失速しても世界経済の底は抜けない 2024.10.22
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員