原発事故後、あれだけ大騒ぎしていた韓国...「処理水」問題について「おとなしい」のはなぜか?
野党支持率はむしろダウン
現在の韓国には尹のこのパフォーマンスが可能となる状況もある。それは、尹の支持率の安定である。9月1日の韓国ギャラップの調査では前週より1ポイント減の33%。国民の多くの反対にもかかわらず、日本政府に抗議しない大統領の支持率は大きく下がらない。それは結局、今の韓国の人々がこの問題に大統領や政党の支持を変える重要性を感じていないことを意味している。
実際、このような韓国の雰囲気は各種データにも如実に表れている。「コリア情報リサーチ」の調査によれば、処理水放出後も水産物を口にする、と答えた人は55%、しかも放出開始の前後でほとんど変化していない。ソウル新聞によれば、日本を訪れる韓国人観光客の数は、放出開始後にむしろ大幅に増えている。野党や環境保護団体が仕掛けた大型デモに集まった人々の数は警察発表で1万人。当たり前のように何万という人が集まる韓国のデモを考えれば、決して盛り上がっているとは言えない。最大野党「共に民主党」の支持率は5ポイント低下の27%と、むしろ下げている。
これらのデータが示すことは明らかだ。現在の韓国における処理水放出問題に対する関心は、例えば日本政府が一部半導体関連産品に対して輸出規制を発動した19年とは比べものにならない。一部の反発の一方で、韓国の世論そのものは落ち着いており、それが日本への反感や大規模なボイコットをもたらす状況は存在しない。
であれば、ここは彼らの動きを落ち着いて見守ればいい。
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
韓国の与党も野党も「法の支配」と民主主義を軽視している 2025.01.15
注目は、韓国ドラマばりのエリート・韓東勲が復活できるか──戒厳令後の韓国 2024.12.27
韓国大統領の暴走を止めたのは、「エリート」たちの矜持だった 2024.12.10
韓国・尹錫悦大統領に迫る静かなる危機と、それを裏付ける「レームダック指数」とは 2024.11.13
「ハト派の石破新首相」という韓国の大いなる幻想 2024.10.16
全斗煥クーデターを描いた『ソウルの春』ヒットと、独裁が「歴史」になった韓国の変化 2024.09.10
「ディオール疑惑」尹大統領夫人の聴取と、韓国検察の暗闘 2024.08.06
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員