コロナアプリ「COCOA」の失敗から日本社会が学ぶべきこと
アプリそのものの効果も問うべき
加えて、スマホアプリがどこまで感染対策の切り札として期待できるかは、もう少しだけシンプルに問われていいように思う。わが身を振り返ってみれば分かるが、私たちはスマホを四六時中持ち歩いているわけではない。どこかに置き忘れることもあれば、すぐそばにないまま1日を過ごすこともある。テクノロジー好きの常識と社会の実情は異なる。本当に接触があったかどうかは、スマホだけで分かるものではない。
接触確認アプリにどこまで感染制御の効果があったのか、あるいはなかったのかは仔細な研究を待ちたいが、先に挙げた専門家の期待に応えるような結果にはならないだろう。
次のパンデミックに備えるためにも、COCOAの失敗は忘れてはいけない。
安倍政権でさえ忘れる日本...我々は歴史から学べないのか 2023.08.18
コロナアプリ「COCOA」の失敗から日本社会が学ぶべきこと 2023.08.08
愛知のリコール不正騒動はまだ終わっていない 2023.07.14
「民進党分裂」の代償は日本政治にとってあまりに大きかった 2023.06.07
群馬・草津町議の「性被害」告発をうのみにした人々が今すべきこと 2023.04.29
東京五輪後のレガシーだったはずの共生社会はどこへ? 2023.03.17
コロナ禍で医療体制に莫大な予算が投じられる一方、「別の命」は失われ続けた 2023.02.25