- HOME
- コラム
- 疾風怒濤のイスラム世界
- 童話と同じ結末になりそうな、トルコの危うい「コウモ…
童話と同じ結末になりそうな、トルコの危うい「コウモリ外交」 成果は特になし
イランの国営石油会社とロシアの大手ガス会社ガスプロムが400億ドル相当の覚書に調印したり、イラン最高指導者のハメネイ師がロシアのウクライナでの軍事行動を正当化してNATOを非難したりするなど、イランとロシアの結束が目に見えて強くなっているのと比較すると、トルコの両国との間には明らかに溝がある。
西側諸国からも、トルコはNATOの重要な局面で自国利益のため恐喝外交に打って出る信頼できない国と見なされつつある。ロシア、イランの大統領と共に笑顔で写真に納まるエルドアンについてドイツのベアボック外相は「理解し難い」「控えめに言っても難題だ」と苦言を呈した。
トルコは西側と中国、ロシア、イラン陣営のどちらの味方でもあるように振る舞いつつ、どちらからも望む成果を得られていない。
かつて鳥と獣が対立していたとき、コウモリは鳥に対しても獣に対しても仲間のふりをしたが故に、両者の和解後はどちらからも嫌われ仲間外れにされた――というイソップ童話をトルコ外交は彷彿させる。それが奏功するのか、はたまたコウモリのごとく双方から信頼を失い嫌われて孤立するのか。いずれおのずと結論は出よう。

アマゾンに飛びます
2025年4月29日号(4月22日発売)は「独占取材 カンボジア国際詐欺」特集。タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
世界の反イスラエルデモは倒錯している 2023.11.30
世界がさすがに看過できなかった、アッバス議長の反ユダヤ主義発言 2023.10.13
アラブのアメリカ人気は衰えず...世論調査が示した中国の限界 2023.07.12
自由民主主義に背を向ける中東 2023.06.16
スーダン退避は「黒い関係」の果実 2023.05.16
-
無停電電源装置のサービスエンジニア・外資通信機器の先端製品
株式会社トランスビジョン
- 東京都
- 年収360万円~600万円
- 正社員
-
東京/経理 買掛金等/世界トップクラスの包装資材&機械の外資系メーカー 残業10h・年休125日
シールドエアージャパン合同会社
- 東京都
- 年収525万円~630万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
週3在宅勤務/人事労務担当・リーダー候補 外資系企業の給与計算・社会保険/フレックス/年休124日
永峰・三島コンサルティング
- 東京都
- 年収400万円~700万円
- 正社員