米国防長官、フーシ派攻撃情報を親族にも共有か NYT報道

ヘグセス米国防長官がイエメンの親イラン武装組織フーシ派空爆の計画を通信アプリ「シグナル」で情報共有していた問題で、妻や兄弟、個人弁護士を含むメッセージグループでも詳細な情報を共有していたと、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が4月20日報じた。16日、ペンタゴンで撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)
[ワシントン 20日 ロイター] - ヘグセス米国防長官がイエメンの親イラン武装組織フーシ派空爆の計画を通信アプリ「シグナル」で情報共有していた問題で、妻や兄弟、個人弁護士を含むメッセージグループでも詳細な情報を共有していたと、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が20日報じた。
この問題は、閣僚らによるシグナル上のグループチャットに米誌アトランティックのジェフリー・ゴールドバーグ編集長が誤って招待されたことで発覚。問題のやり取りには3月に実施された空爆の正確な開始時間のほか、奇襲作戦前には極秘とされる標的の詳細が含まれていたが、ヘグセス長官は機密情報が暴露されたことはないと主張している。
NYTは関係筋4人の話として、ヘグセス氏が親族とのチャットで空爆のスケジュールなどの詳細を共有していたと伝えた。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、FOXニュースの元プロデューサーである同氏の妻は、他国の軍事関係者との機密会議に出席したこともあるという。
この問題を巡っては、ヘグセス氏の主要顧問であるダン・コールドウェル氏が先週、情報漏洩に関する調査を受けて任を解かれたほか、このほど首席補佐官代理になったダリン・セルニック氏と、ファインバーグ国防副長官の首席補佐官だったコリン・キャロルも休職に入ったという。