イスラエル首相、トランプ氏との会談で対米貿易黒字なくすと約束

米国を訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相(右)は4月7日、ホワイトハウスでトランプ米大統領(左)と会談し、イスラエルの対米貿易黒字をなくすと約束した。2月4日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 7日 ロイター] - 米国を訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は7日、ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談し、イスラエルの対米貿易黒字をなくすと約束した。トランプ氏の関税政策により世界の金融市場が動揺する中、両国の交渉は関税の見直しを求める世界各国の首脳が注目することになりそうだ。
ネタニヤフ氏は大統領執務室でトランプ氏の横に座り、対米貿易問題の対応を「極めて早期に実施する方針だ」と強調。「これは正しいことだと思う。貿易障壁も排除する」と表明した。
ネタニヤフ氏は、トランプ氏が先週に相互関税を発表して以降で初めて直接会談した外国の首脳となった。
米国の財の対イスラエル貿易収支は昨年、74億ドルの赤字だった。トランプ氏の新たな政策では、イスラエルからの輸入品には17%の関税が課される。
トランプ氏は、イスラエルに対する関税を軽減する方針かとの質問を受けたが、具体的な対応には言及しなかった。
両首脳は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘や人質問題についても話し合った。
ネタニヤフ氏は「人質解放へ向けて全力を尽くす」と語った。
一方、トランプ氏はイランの核開発問題を巡り12日にイラン側と直接協議すると明らかにした。イランが同問題での合意を拒否すれば、同国は「大きな危険」に直面することになると話した。