24年度の企業倒産、1万件上回る 11年ぶり=東京商工リサーチ

4月8日 東京商工リサーチが8日発表した2024年度の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は前年度比12.05%増の1万0144件となり、3年連続で増加した。写真は2019年1月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato )
Shinichi Uchida
[東京 8日 ロイター] - 東京商工リサーチが8日発表した2024年度の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は前年度比12.05%増の1万0144件となり、3年連続で増加した。1万件を上回るのは11年ぶり。負債総額は2兆3738億7900万円で、前年度比で3.62%減となった。
最大の倒産はMSJ資産管理(旧三菱航空機)で負債は6413億円だった。上場企業は1件で、24年11月に日本電解が民事再生法を申請した。
東京商工リサーチは人手不足や原材料・エネルギーなどのコスト増に加えて「新たに相互関税も大きな経営課題に浮上している」と指摘。年度末3月の倒産は前年を下回ったものの、今後も息切れ企業を中心に一進一退を繰り返しながら緩やかに増勢をたどるとみている。