テスラ新車販売シェアが加州で50%割れ、マスク氏への反発が影響

米西部カリフォルニア州で、電気自動車(EV)大手テスラの第1・四半期EV新車販売シェアが50%の節目を割り込んだことが、同州新車ディーラー協会(CNCDA)が16日公表したデータで明らかになった。カリフォルニア州コスタメサで2023年11月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[16日 ロイター] - 米西部カリフォルニア州で、電気自動車(EV)大手テスラの第1・四半期EV新車販売シェアが50%の節目を割り込んだことが、同州新車ディーラー協会(CNCDA)が16日公表したデータで明らかになった。
第1・四半期の同州のゼロエミッション車全体の販売は7.3%増加したにもかかわらず、テスラのシェアは前年同期の55.5%から43.9%に落ち込み、EVが全米で最も普及しているカリフォルニアでのテスラの不人気ぶりが浮き彫りになった。
間隙を突いてシェアを伸ばしたのはホンダやフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)といったメーカーだった。
リベラル色が強いカリフォルニアの多くの都市では、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がトランプ政権に加わったり、欧州の極右勢力を支持したりする政治活動を続けていることへの抗議活動やテスラ車の不買運動が広がっている。
CNCDAは「製品群の陳腐化とマスク氏の政治活動に対する反発がテスラのシェア低下をもたらしている重要な要素だろう」と述べた。
ロイターがコックス・オートモーティブとCNCDAのデータを使って計算したところでは、テスラ車の米国販売台数の3分の1近くを占めているのがカリフォルニアだ。
CNCDAによると、カリフォルニアの車種別EV販売台数で見れば、テスラのSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルY」はなお首位を維持したが、前年同期比で約30%も販売が減少した。