イラン、米との間接協議に前向き 米支援なら攻撃と近隣諸国に警告

イランは、核開発プログラムを巡り直接交渉に応じなければ攻撃するという米国の警告に反発しており、米軍基地を抱える近隣諸国に対し、関与すれば攻撃の標的になる可能性があると警告している。写真はテヘランで2月12日撮影(2025年 ロイター/Office of the Iranian Supreme Leader/WANA)
Parisa Hafezi
[6日 ロイター] - イランは、核開発プログラムを巡り直接交渉に応じなければ攻撃するという米国の警告に反発しており、米軍基地を抱える近隣諸国に対し、関与すれば攻撃の標的になる可能性があると警告している。イラン高官が匿名を条件にロイターに語った。
イランは米国の直接交渉の要求を拒否しているが、両国間の問題を長年仲介してきたオマーンを通じて間接的な交渉を継続したい考えだという。
同高官は「間接交渉はイランとの政治的解決に対する米政府の本気度を評価する機会になる」と述べた。
一方、イランはイラク、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、トルコ、バーレーンに対し、米軍がこれらの国々の領空や領土を使用することを含め、イランへの攻撃を支援するいかなる行為も敵対的行為と見なすと通告したという。
同高官は、そのような行為は「彼らにとって深刻な結果をもたらすだろう」と述べ、最高指導者ハメネイ師がイラン軍に厳戒態勢を敷いていると明らかにした。